2022年10月、兵庫県の加西市内を走るローカル三セク、北条鉄道に乗りに行ってみました。北条鉄道、JR加古川線と接続する小野市、粟生駅から加西市の北条駅までの13.6㎞、駅が8つの小さな三セクです。1985年に国鉄北条線が三セク化されて北条鉄道が誕生しました。
普段はこの路線には、JR神戸線~JR加古川線を乗り継いで来ますが、この日は右手を骨折してギプスを巻いていたため駅まで行くのが面倒で、車で北条までやって来ました。
何度も来てるので駅は見慣れた景色です。
北条駅の横の駐車場に車を停めて、フリー切符(1000円)を買って乗車です。
3月に、JR東日本からキハ40を購入したので、それを見に来ました。
新しい車輌。
東北地方の五能線を走っていた車輌で、製造は約40年前に製造された車輌です。車体は300万円だったそうですが、修理費、調整費、輸送費で2900万円になったそうです。
毎日は運行していないらしく、イベント等で使われてるのかも知れません。
ボディカラーは五能線当時のままです。
列車の到着です。北条鉄道は、3両+キハ40の4両体制で運行されています。
1両だけの車両が、郊外の風景の中を走ります。
ここで折り返します。
法華口駅で途中下車してみました。
映画のセットのような古い駅舎です。
駅舎は米粉を使ったベーカリーショップになっています。
簡単な椅子とテーブルが置いてあって店内で食べることもできます。
北条鉄道唯一の交換設備のある駅です。
架線の無い線路は、開放感に満ちています。
北条駅に戻って車を取りに行って、一駅となりの播磨横田駅近くの曼珠沙華を見に行きました。
満開でした。
そのまま帰ってもよかったんですが、近くにある鶉野飛行場跡に行ってみました。
もう何度も行ってますが、滑走路跡の寂寥感が何とも言えなくて、つい足を運んでしまいます。
畑の中の無蓋掩体壕だった場所に、海上自衛隊の練習機が置いてあります。以前は黄色の塗装でしたが、現在は海軍カラーの緑になっています。
以前は月に2回程度、紫電改のレプリカを展示していましたがミュージアムができていて、常設展示になっていました。
九七式艦上攻撃機が増えています。
旧海軍鶉野飛行場の近くに川西航空機(現在の新明和工業)の航空機製造工場があって、九七式や紫電改を製造していました。特に紫電改は、第二次世界大戦の終戦間際に製造された戦闘機ですが、当時では突出した高性能な戦闘機だったようです。
旧海軍鶉野飛行場、約1200mの滑走路がありました。主にパイロットの育成や近くの川西航空機のテスト飛行に使われていたようです。
第二次世界大戦の末期には、ここからも白鷺隊という特攻隊が出撃して60余名の若い命を散らしています。
鶉野飛行場跡、かつては陸上自衛隊が訓練施設に使っていたようですが、2016年に加西市に払い下げられ、史跡として整備されています。
周囲には防空壕や銃座等の戦争遺構が点在しています。
広い滑走路跡は、現在は道路がいくつか横断していて、固定翼機の発着は不可能になっています。
滑走路脇では、コスモスが風に揺れていました。