前日に尾道のうずしお観光ビルに行き、時間が早かったので結局三原で泊まって大久野島に行くことにしました。大久野島は2回目です。
大久野島は、島全体が休暇村になっていて、宿泊施設やレストランを中心にキャンプ場、スポーツ施設、海水浴場、釣り場等多様なレジャー施設があるリゾートアイランドです。
多数のうさぎが生息する、うさぎの島でも有名です。
この島、かつては愛媛県の小島と共に芸予要塞として瀬戸内海の防衛を担っていました。明治時代に建設された要塞で、煉瓦造りの砲台跡や弾薬庫跡などが存在しています。
第二次世界大戦が終了するまでは一般市民は立ち入れない島でした。
1929年から1945年まで、毒ガスの研究施設と製造工場があり、一時は島の存在が地図から抹消されていたそうです。
島には毒ガス資料館があり、毒ガス工場の設備が点在しています。
宿泊施設のある管理棟で、自転車を借りて出発です。
レンタサイクルは2時間限定なので、あちこち見て回るのは結構忙しいです。
島の外周がサイクリングロードになっていて、けっこうアップダウンがあるので、電動自転車が威力を発揮します。
キャベツも昨日のうちに買っておきました。
キャベツを持って歩いてると、うさぎ達が歓迎してくれます。
以前来た時は、桜が咲いている季節だったのでうさぎ達も元気でしたが、8月の猛暑には耐えられないのか、全員日影に避難してました。
防空壕の入口。
防空壕にも、幹部用と一般用があったそうです。
毒ガスの貯蔵庫跡です。地面のコンクリートはタンクの台座でしょうか。
夏の瀬戸内海。穏やかな海です。
かつての毒ガス工場の廃墟に遊ぶうさぎ達、ちょっとシュールな光景です。
貯蔵庫の壁が所々が焼け焦げてるのは、第二次世界大戦終結後にこの施設を接収した米軍が、火炎放射器で焼き払った跡だそうです。
毒ガス工場の関連の施設跡は主に海岸近くにありますが、要塞跡はやや内陸にあります。
一番大きな砲台跡や要塞の中心施設につながる歩道が、ことごとく通行止めになっていました。台風の被害でもあったんでしょうか。
今回見たかった弾薬庫や兵舎、砲台跡にはたどり着けませんでした。
外周道路から近い場所にある砲台跡です。
いい感じで朽ちていってます。
発電所跡です。かなり大きな建物です。
昔の桟橋跡です。
フェリー桟橋の近くに、朽ちた神社があります。
鉱山跡にも神社の廃墟がありますが、いつも諸行無常という言葉が思い浮かびます。
台風が直撃したのか、以前より荒れています。
さらば、うさぎ達。また会う日まで。