年末に仕事を終えると、青春18きっぷで旅行するのが、習慣になってしまっています。この何年かは、山陰や北近畿等の日本海側に行ってます。特に理由もないのですが、鳥取県が何となく好きなので、つい足が向いてしまいます。
一年の終わり、今年も終わったなぁと少し開放感を抱きながら、早朝からの普通列車の旅は始まります。
姫路より西に行くときはこれ、姫路駅名物のえきそばです。和風出汁に中華麺、ぺなぺなの天ぷらが美味しいです。ホームのスタンドは早朝から営業してるので、冬の寒い朝に、ホームに漂う出汁の匂いがたまりません。
山陽本線の上郡から智頭急行線でショートカットです。運賃は別にかかりますが、時間は相当節約できます。
新幹線の開通で、並行在来線が三セクになったり、夜行の快速列車の多くが廃止になったりと、青春18きっぷも以前ほどは使い勝手のいいきっぷではなくなりましたが、高速バスやフェリー等と組み合わせると、けっこう長距離の移動を安くできるので、我々貧乏旅行者には重宝するきっぷです。
上郡を出て、しばらくうとうとしていると、いきなり雪景色になってました。冬は、瀬戸内側から日本海側に行くと途中の景色がよく変わります。
鳥取に到着です。
主に特急の到着時間に合わせて、駅の職員さんが、踊りを披露してくれました。多客期のイベントなんでしょうか。
今日の目的地の、鳥取砂丘の横にある砂の美術館です。毎年1月~4月が製作期間で、年末年始の展示で今年度は終わりになります。
世界のあちこちの国のアーティストが、砂で作ったオブジェを展示している美術館です。毎年、世界のどこかの地域をテーマにしていて、この年は「北欧」でした。
立体感が豊かでディテ―ルまで美しい作品ばかりです。
この日は、曇りで、時々強い雨が降ったり、晴れ間が出たりの天気だったので、砂丘には行かず眺めるだけにしておきました。
鳥取市内には、駅から徒歩圏に温泉地がいくつかあります。今は、街中に温泉が湧いているのは珍しくなくなりましたが、こちらは、古くからの温泉地で~温泉町という町名があります。
で、そのうちの一軒、普通の街中の銭湯なんですが、お湯はいい感じの温泉でした。
今夜の宿は、オープンしてから1年程のカプセルホテルです。一般のホテルをリニューアルしてカプセルホテルを併設したらしく、パブリックスペースも広くて設備もよく、居心地のいいホテルでした。
カプセルホテルの宿泊者は、基本、シャワールームの使用になりますが、500円払うと館内の温泉に入ることができます。近くに銭湯もあるので、どちらを取るかは難しいところです。
冬の日本海のお楽しみ、カニ鍋です。この宿はレストランも併設していて、お一人様かに鍋セット付き1泊2食宿泊プランという、嬉しいのか侘しいのかよくわからないプランがあって、6000円程でした。かに鍋に、天ぷらや刺身等の一通りのセットです。
最近、お一人様のかに料理が付いてる宿泊施設が増えてきました。実際には、一人でかにを食べているのは私だけという場面が多いのですが、この日は、やはり、私と同じようなおっさんが、一人でかに鍋をつついてました。これを、侘しいと思うか、自由と思うかは、心の持ちよう次第。
食後は、パブリックスペースで少しゆっくりしてから寝ました。
つづく