人混みが苦手で、普段は人の多い観光地やイベント等に足を運ぶ事は少ないのですが、最近、大阪まで電車で通勤してるので満員電車と人混みにも慣れてきました。定期券で通勤してるので、途中の乗り降りが自由です。もし、車で通勤していたら絶対に立ち寄る事はないのですが、去年、今年と電車で通勤してる事が多く、2年続けて神戸ルミナリエに行ってみました。
ルミナリエ会場には、JR元町駅から一方通行の通路が設置してあり、そちらがアプローチになります。今回は、元町駅の一つ西のJR神戸駅で下車して、神戸ハーバーランドに立ち寄ってからルミナリエに向かう事にしました。
神戸ハーバーランドは、アンパンマンミュージアム、遊覧船の港、ショッピングモール、ホテル、飲食店街、温泉等を備えた神戸の観光地と言うか繁華街です。
JR神戸駅を下車して、南側に出るとハーバーランドの入り口です。ハーバーセンターのホールがクリスマスになっています。
メインストリートの神戸ガス燈通りのイルミネーションが輝いています。
子供が小さかった頃はよく来ましたが、最近はほとんど足が遠のいてます。全体に、子供のいるファミリーやカップル、若いグループ向けの構成の観光地なので、ロンリーなおっさんの居場所ではありません。もっとも、ロンリーなおっさんの居場所がある繁華街なんて全国でも限られるとは思いますが… 神戸では新開地でしょうか。
ここの温泉施設の万葉俱楽部が高評価です。入湯料がやや高めですが、館内の設備がいいので長時間の滞在ならお得だと思います。
風呂に入ってみたいなと思いますが、今日はイルミネーションの先を進めましょう。
落ち着いた雰囲気の並木とガス燈の散歩道です。夜に来る事がまず無いのでちょっと珍しい景色です。昼間とは雰囲気が違います。
時間が決まってますが、イルミネーションを一斉に消灯して再点灯するイベントもやってるそうです。
どう考えてもデートコースを、場違いなロンリーなおっさんは進みます。暗くてわかりませんが、この辺りは、昔の煉瓦倉庫を改装した一角です。
ガス燈通りのイルミネーションはここまでで、海岸に向かう事にします。
海岸沿いには、遊覧船の乗場や多数の飲食店があります。最近、期間限定のアイススケート場もできて、特に週末は賑わっています。
海沿いが遊歩道になっています。昼間とは、また違う雰囲気です。昼間もですが、ここから見るポートタワーは、非常に絵になると思います。
オリエンタルホテルです。ほぼ地元なので、神戸では、酒を飲んで遅くなった時に、クアハウスかネットカフェに泊まる程度で、ホテルに泊まった事がありません。たまに、知り合いに、神戸でおすすめのホテルはないかと聞かれるのですが、答えに困ります。30分で家に帰れる所で、普通、ホテルに宿泊したりしないですよね。
ハーバーランドを後にして、商店街を通って元町に向かいます。途中、南京町(中華街)に寄ってみました。こちらでも、ランタンフェアというイベントをやっています。門や廟に提灯をぶら下げてるだけなんですが。
阪神の震災後、店が被害を受けて、暫定的に店の前に屋台を出して営業を始めたところ、これが非常に好評で、現在は屋台がメインと言っていい状況になっています。麺類や点心等が手頃な値段で売ってるので、ちょっとずつ色々食べるにはもってこいです。屋台目的の客が多いので、いつも混雑しています。
ルミナリエの開催期間は、JR神戸線、元町駅から一方通行の通路を設置して、会場へのアプローチになります。けっこうな距離を歩きますが、人が多い時は、所々で渋滞して、40分程かかる時があるようです。この日は、20分程度で到着しました。
それにしても、すごい人混みです。
やっと会場に到着です。ルミナリエは旧外国人居留地と東遊園地を会場にしています。居留地の方は、よくポスター等で見るアーチのイルミネーションです。人は多いですが、駅から会場までのアプローチが長いので、押し合いへし合いにはなりません。点灯直後は、一気に人が押し寄せるので、ちょっと時間をずらすとやや快適に見て回れます。
立ち止まっての写真撮影はご遠慮下さいとのアナウンスが連呼されてますが、歩きながら撮影したら、余計に危ないと思います。それに、携帯のカメラが普及する前ならともかく、ここに来て写真を撮らない人は、まずいないでしょう。通行する人も、一瞬立ち止まって素早くシャッターを押したらすぐに移動するという慣れた感じの人が多いです。
アーチの両サイドの歩道で、ルミナリエ存続のための募金を集めています。私も、少しですが協力しました。
東遊園地に到着です。
当たり前ですが、こちらも人が多いです。アーチを見るのを諦めて、東遊園地の展示だけに絞るなら、各線の三宮駅から歩いてすぐです。
ルミナリエ2019年のテーマは、希望の光に導かれて25年だそうです。
このイベントも、近隣の評判は必ずしもいいものでもなく、批判も多くあります。本来の主旨は、阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と復興への祈りでしたが、現在の来訪者で、それを知ってる人はどれくらいいるのかなと思います。毎年、打ち切りの話は出るようですが、何とか存続しています。
今年初登場の、高さ21メートルのドームです。
今から25年前、震災の2日後から、私は災害復旧の仕事を始めました。その年は、一年ずっと災害復旧をやってました。過酷な仕事でしたが、家族を失ったり、家を失って避難所で生活している方々を思うと何も言えませんでした。そんな年末に、自分が復旧工事をやっていた三宮センタープラザの居酒屋で酒を飲んでると、その店の女将さんにルミナリエを教えてもらい行ってみました。第1回目でした。現在よりずっと規模も小さく、人も少なかったけど、静かに電球を見つめる人達の心の内を思うと胸に詰まるものがありました。
あれから25年、このイベントも様変わりしましたが、今年も、電球の光が年末の神戸の
夜空を照らしています。
今年は、去年には無かった、点滅するイルミネーションが登場してました。
イベントは様変わりしても、この灯りは、ずっと変わらず、周囲を優しく照らしながら揺れています。