ネットカフェで泊まると、案の定と言うか、深夜まで漫画を読んでしまい、寝不足の頭を抱えて、路面電車で軍艦島上陸クルーズの船が出る大波止に行きました。ここは、長崎からあちこちの島に行くフェリーのターミナルです。この旅行、大沢在昌緒「海と月の迷路」という稼働してた頃の端島(軍艦島)を舞台にした小説の文庫本を読みながら進めています。小説の描写や情景がリアルに思い浮かびます。小説に登場する景色や街並みが目の前に現れると、グッときたりします。昔、仕事でサウジアラビアに何度か行ったんですが、飛行機に乗ってる時間が長いので、飛行機がハイジャックされる小説を持って行って読んでたら、途中で飛行機が墜落してしまいます。描写がすごくリアルで、元々飛行機が苦手な私は、首筋のあたりが妙に寒くなって、ふて寝をして過ごしていたことがあります。
この軍艦島上陸クルーズ、前年も参加したんですが、長年行ってみたいと思い続けていた憧れの場所、間近で見ると、その存在、吹いている風、多くに圧倒されてしまい、夢見心地のままで1時間の上陸が終わりました。
で、ちょっとは落ち着いて写真でも撮れるかなと思ってリピートしてみました。
端島は東シナ海に浮かぶ島で波が荒く、天候も変わりやすくて上陸できない日もけっこうあるらしいです。桟橋が、端島が稼働してた40年前のままの設備なのもあって、少し時化ると上陸できません。5月と10、11月が気候が安定していて上陸率が高いということで、前年同様10月にやってきました。
出港するとすぐに、長崎港、造船所等の景色を眺めながらのクルーズです。土休日は満員で、早い目に予約しないと乗船できません。
普段は、家の近くの海は瀬戸内海なので、東シナ海とか聞くだけでうきうきします。
40分から50分程のクルーズですが、徐々に端島が近づいてくると、心がざわめきます。
つづく