上陸ツアーと言っても、桟橋から300ⅿ程の遊歩道からの見学になるので、間近に廃墟を見ることはできません。現状の遊歩道は、炭鉱施設やプールの跡等の付近に設けてあります。
桟橋の反対側に、800m程の遊歩道を整備する工事を行ってるらしいですが、完成するのが8年後で、それまで私が生きてるかどうかはわかりません。この遊歩道が完成すると、住宅だったエリアを近くから眺めるようになるので、見どころは飛躍的に増えると思います。
この日は天気が微妙だったんですが、何とか上陸してる間は雨には降られませんでした。島内では傘は使用できないので、雨が降ったらレインコートを着用になります。
現在は、島の全体や日本最古の鉄筋コンクリート造りの高層建築のアパート群は、主に船から眺めるって感じになります。
上陸ツアーは、現在4社で行っていますが、それぞれ特色があります。共通してるのは、ガイドを元島民の方がされてる時が多く、島が稼働してた頃の話を聞くことができます。
島の堤防の上で、釣り師が何人か釣りをしています。本来は、上陸ツアーの参加者以外は立入禁止なんですが、堤防から降りて島内には入らないという約束で黙認ということで釣りをしてるらしいです。堤防は島を一周してるので、船や遊歩道から眺めるより、島内を間近で見ることができるように思います。じっくり島を見たいなら、上陸ツアーより、釣りの渡船で渡った方がいいかも知れません。
廃墟となった高層アパートを眺めながら、元島民のガイドの方が、とても暮らしやすい島だったとおっしゃていたのが、印象的でした。
つづく