今回は、現在進行形で軍艦島化している池島という、やはり閉山した炭鉱の島と、端島(軍艦島)の上陸ツアーが目的です。池島もフェリーで渡ることになるのですが、長崎市内からフェリー乗り場まで、バスの便が非常に不便で、日帰りで往復するには、レンタカーを借りるか、佐世保から高速船に乗るかという選択になります。
ネットで、あれやこれやと調べてみたら、九州復興支援の割引価格のバスツアーを見つけたので、そちらを利用することにしました。外海(そとめ)地区というキリシタンゆかりの地と池島を巡るツアーです。
長崎の教会群が、世界遺産に登録される前だったので、観光客の姿も少なく、外海は静かな場所でしたが、今行ったら、えらいことになってるんでしょうか。
出津教会堂です。フランス人宣教師ド・ロ神父が、キリスト教の禁教が解けた明治時代に建てた教会堂です。国の重要文化財に指定されています。
教会堂には、信者の方々も多く集まっていて、教会堂の内部も見学していいと言われたんですが、外観の写真を撮るだけにしました。
教会堂の周辺に、ド・ロ神父の記念館や医院、授産施設等があります。この当時の宣教師は、土木建築、農業、医療等、多くの専門的な知識があったらしく、この土地の、社会福祉の先駆けの存在だったようです。
次は、フェリーに乗船して池島に上陸です。
1952年に開発が始まり、2001に閉山になりました。九州の他の炭鉱に比べて、歴史の浅い炭鉱です。閉山後は、外国人研修生に、採炭技術の伝承等を行う研修センターが稼働していたらしいですが、現在は観光用の坑道が稼働しているのみです。
最盛期は7000人を超える人口でしたが、現在は150人程度。端島と違って無人島ではありません。
島には、簡易宿泊施設や炭鉱の頃に使用していた銭湯、食堂、売店等があり、時間があればゆっくりしてみたかったんですが、ツアーなので、ちょっとだけの滞在です。
現在のところ、炭鉱の施設や、鉱山住宅等は残存していて、ゆっくりと廃墟になっていってます。全部を見て歩くのは相当の時間が必要になります。
ツアーの参加者は、予約をすると、弁当を作ってもらえます。
弁当を食べたら、炭鉱ツアーに出発です。
炭鉱だった頃に稼働していたトロッコに乗って坑道に入ります。
坑内は、鉱山のテーマパークにありがちな、マネキン等を配置したものではなく、稼働していた頃をあまりいじってないので、リアルです。
池島炭鉱は、比較的新しく開発された炭鉱だったので、大規模な機械化が進み、安全設備も優秀だったそうです。坑道に入っていると、鉱山の仕事が危険と背中合わせなのがよくわかります。
約1時間半の坑道見学が終わると、帰りのフェリーまでは自由時間です。
あまり時間がないので、港の周辺から遠くへ行くことはできません。
猫があちこちにいます。我が物顔でくつろいでいます。
猫達に、また来るよと挨拶して、池島を後にしました。
この日の夜は、長崎市内のカプセルホテルに泊まって、早めに寝て、次の日の端島ツアーに備えました。
つづく