2019年12月、毎年恒例の年末旅行です。ここ何年かは青春18きっぷを使って、北近畿や山陰を旅行しています。猫を飼ってるので、2、3泊程度の旅行が限界で、それ以上の長期間の旅行になると、ペットシッターを頼む事になるので、非常に高い旅行になってしまいます。山陰や北近畿も行き尽くした感があるので、次は他の場所に行こうかと思いつつ旅行の始まりです。
消費税のアップで、青春18きっぷも12050円に値上がりしました。6年前の年末に、このきっぷを使ってどこまで行けるかやってみようと思って、早朝の西明石を西に向かって出発したことがありますが、接続待ち以外はほぼ一日列車に乗りっぱなしで夕方4時頃に下関に着いた頃に、列車に乗ってる事に飽きて北九州の門司からフェリーに乗って帰った事があります。やはり私は、筋金入り鉄道マニアにはなれないのを悟りました。以来、青春18きっぷは距離を稼ぐより、乗り降り自由を主眼に使っています。小刻みに乗り降りしたい時には、本当に便利なきっぷだと思います。使い切れない時は、余った分を子供にやると喜んで使っています。
2019年から、JR神戸線に通勤特急が新たに設定されて、神戸線から京都線を走る新快速にAシートという車両が連結された編成がデビューしました。
JR東日本の快速列車等に連結しているグリーン車のような感じの車両です。今回は、西明石から京都まで乗車しましたが、リグライニングシートにコンセント、Wi-Fiが一式揃った高速バスのような設備です。席料は500円均一で、空いている席があれば着席して乗務員に料金を支払うシステムです。予約はできないみたいです。
普段、通勤に乗車してる新快速と同じ列車とは思えない快適な車両です。今のところ、Aシートを連結してる車両が1編成しかないので、もっと増やして欲しいです。
車両の両端のデッキみたいな場所は席料がいらないので、Wi-Fiを使いたいのか、立ってる人が多いです。そのためか、Wi-Fiの通信環境は貧弱になってますが、走行してる区間がほぼ街中なので、大手のキャリアのスマホなら電波に困ることはないと思います。
とりあえず京都まで行きましたが、この日はどしゃ降りの雨で、鉄道博物館なら雨でも時間をつぶせるかと思ったんですが休館でした。雨に濡れてまで行きたい場所も無いので、仕方なく湖西線、北陸線、東海道線の列車を乗り継いで琵琶湖の周りを一周する事にしました。普段は湖西線は景色がいいのですが雨に煙って何も見えず、ただ列車に乗って時間をつぶしてるだけです。
琵琶湖一周はビワイチと言い、我々自転車好きには人気のコースなんですが、雨で景色も見えない中の列車でのビワイチ、あまり面白くありません。ただ、私の場合、スタバ等のカフェやファーストフードの店で長時間ねばってるのが苦手なので、やることの無いこういう時は、青春18きっぷは便利だなと改めて思いました。
琵琶湖をぐるっと一周した後は、今夜の宿を宿を予約している福知山に到着です。ここは、山陰本線、福知山線、京都丹後鉄道宮福線が交差する鉄道の要衝です。駅前にSLと転車台が展示してあります。
駅から少し歩くと、昔の風情の商店街(シャッター街?)や福知山城跡等がありますが、雨も降ってるので宿に直行する事にしました。
今年はNHKの大河ドラマの主人公が、福知山城主だった明智光秀なので、この街に観光に来る人が増えるかも知れません。
今夜の宿、ニコニコカプセルホテルです。
4階建ての建物に、温泉のスーパー銭湯、飲食店、ネットカフェ等を詰め込んだ何でもありの建物です。1階の一部がカプセルホテルになっています。他にレンタルルームやレンタルオフィス、シェアハウス等があります。
カプセルホテル内はいたって普通のカプセルホテルです。
フロントに行くと、館内着やテレビのリモコン等を貸してくれます。以前は、金髪のため口の味のあるおにいちゃんがいましたが、ちょっと陰キャなおじさんに変わってました。従業員を採用する際に、接客の向き不向きは採用の基準にはなっていないみたいです。別に不愉快な対応をするとかは無いのディスってるわけではありません。念のため。
館内の設備はちょっと古いけど、清掃は行き届いていて不潔な感じはありません。
ホールにパソコンのブースがあって、宿泊客は自由に使えます。
漫画が1000冊程度、ドリンクバーもあります。
以前は食堂も営業していて、営業時間終了後は弁当が半額の150円や200円という値段で買えましたが、残念ながら食堂は閉店してしまいました。
パブリックスペースが広いので、寝るまでゆっくり過ごせます。
シャワーはいつでも使えますが、追加料金を払うと、4階の温泉に入浴できます。12月30日でしたが平日価格で入浴料込で2100円でした。ネットカフェに泊まるより安いです。
温泉で温まった後は、京都駅で買った駅弁を肴に一杯飲んで幸せでした。
つづく