牛窓は、岡山県南東部、瀬戸内海に面して温暖な気候や穏やか海に恵まれ「日本のエーゲ海」と呼ばれ、オリーブ園、お洒落なカフェやホテル、ペンション等がありカップルやファミリーに人気の高い観光地です。
この観光地のやや外れた場所に、かつて鹿忍(かしの)グリーンパークというレジャー施設がありました。現在は、廃墟となってマニアの間では水没ペンション村と呼ばれています。
1080年頃に、元は塩田だった場所を開発して、バンガロー村やテニスコート、プールやゴルフ練習場等のある総合レジャー施設としてオープンしたようです。2000年頃に閉業したらしく、2014年頃から徐々に水没し始めて現在の状況になっています。
元々が塩田の干拓地だったので土地が海抜より低く、施設の閉鎖で海水を排出するポンプを止めたら、このような状況になったようです。
県道沿いにあるので、事情を知らないドライバーが通りかかると、驚くと思います。決して、災害で水没した被災地ではありません。
管理棟を兼ねた?レストランだった建物は、少し高い場所にあるので水没を免れています。写真には写ってませんが、おびただしい数の水鳥が生息しています。
軽トラックの運転席の窓の下まで水没してるので、かなりの水深になっているのがわかります。
すぐ近くの観光地はゴールデンウィークの喧騒に包まれてますが、ここだけ、まるで時間が止まったような静寂です。
時折、車が通る音と水鳥の鳴き声だけが聞こえます。
日本のエーゲ海とよばれる牛窓というお洒落なカフェやペンションが立ち並ぶ街の外れに、水没したバンガローがひっそりと佇んでいました。