2021年11月、兵庫県高砂に行きました。廃墟になったショッピングモールを抜けると商店街が現れます。
この商店街も昭和な香ばしい佇まいです。
ぼろぼろに破れたアーケードが、この商店街の歴史を感じさせてくれます。
入口の向かいの煙草店は現役のようです。
多くの提灯がぶら下がっています。かつては夜に点灯していたんでしょうか。と思っていたら、町おこしで最近設置したそうです。よく見ると全然傷んだ感じではありません。
人通りはほぼありませんが、何故かコスプレイヤーを何組か見かけました。
このレトロな雰囲気と派手なコスプレ衣装が意外とよくマッチしています。次にシャッター商店街でコスプレイヤーを見かけたら、頼んで写真を撮らせてもらおうかと思います。
高砂センター街のある高砂町次郎助町は、かつては遊郭やお茶屋がある色町だったそうです。
遊郭だった建物が商店街のど真ん中に遊郭があるという、ありえないシチュエーションですが、色町だった頃は、この商店街は存在していなかったかもしれません。
かつては遊郭だった八百屋の跡です。
格子窓の遊郭独特の造りになっています。
シャッター商店街は全国どこにでもありますが、元色町で遊郭が八百屋に転業したという商店街は珍しいと思います。
レトロ感満載の高砂センター街、もう少し先に進んでみます。
センター街の一方は銀座商店街と接続していて、T字形の商店街です。
こちらの方は通路が広くて、やや雰囲気が新しい感じです。
一旦外に出て、端から歩いてみることにします。
こちらのアーケードの入口も渋い佇まいです。
練炭とか、若い人は知らないでしょうね。
こちらもシャッター商店街ですが、何軒かの店は営業しています。
その一軒、ラジコンの店です。
ミニ四駆のコースがあるみたいで、店の前に机が置いてあって大人も子供も一心に作業をしていました。
ラジコン店の他にカフェや総菜の店が営業しています。
商店街の西側に高砂町の資料館があります。高砂通運の本店だったそうで、登録有形文化財に指定されています。
公園になっていて、由来を記載した石板と、車輪のモニュメントが置いてあります。
高砂線が稼働していた頃は駅前商店街だったようです。
付近は播磨工業地帯で大規模な工場がいくつもあり、職員や労働者でこの商店街も賑わっていたんでしょうね。
高砂駅跡のすぐ近くに、梅が枝湯という銭湯があります。激渋な外観の銭湯ですが、現役で営業しています。
年季の入った外観です。入ってみたかったんですが午後4時からの営業です。あと2時間待たねばいけません。今度、姫路にでも行った帰りに立ち寄る事にして、外観だけ眺めて後にしました。
立ち寄った人のブログでは、中も素晴らしく渋いそうです。
裏に回っても素晴らしい外観です。
山陽電鉄高砂駅からショッピングモールと商店街をぶらぶら歩いてみました。
高砂センター街の近くにお稲荷さんがあって、そちらにも色町だったころの名残がありました。高砂はやはり昭和を色濃く残した街でした。