しばらく投稿してませんでしたが、撮りためた写真が増えたので、ブログを再開したいと思います。
2021年5月のGW明け和歌山県の加太、友ヶ島に行ってみました。
過去にも島に行こうとした事はありましたが、行楽シーズンにトライしたため、渡し船が2時間待ちで断念した事が2度ありました。
ジブリのアニメ、天空の島ラピュタに雰囲気が似ているということで人気スポットになっています。今回は、コロナで出かけるのを控えていた人が多かったのか、GW明けだったからか、がらがらでした。
要塞跡の島、友ヶ島は明治時代に日露戦争に備えて建設された由良要塞の一部で、対岸の淡路島の生石要塞とペアになっています。
広島県の大久野島、愛媛県の小島の芸予要塞と共に瀬戸内海の防衛のために建設されました。
日本本土に敵国が襲来した頃には、戦争は航空機の時代になっていて、四つの要塞の砲台に備えられた大砲が火を吹くことは一度もなかったようです。
島に行く手段は加太港からの渡し船しかありません。
約20分で到着です。海がとてもきれいです。
港では、リスがお出迎えをしてくれました。
かつて、瀬戸内海国立公園に指定された時に、南海電鉄グループの南海観光が航路を開設して観光開発を行いキャンプ場や海水浴場で賑わったそうですが、2000年前後に最盛期の5分の1程度の集客になり南海が撤退したようです。この10年ほどでアウトドアブームとラピュタ人気で、賑わいが復活したようです。
港の周囲には、旅館等の廃屋が点在しています。
要塞にたどり着く前に、廃墟好きにはたまらない光景が広がっています。
東にしばらく歩くと、第5砲台跡、第2砲台跡が現れます。第2砲台跡は海沿いにあり朽ちたレンガと海のコントラストが美しいです。
砲台跡から砲台跡へはハイキングコースになっていて、途中にこれも明治時代に建設された灯台があります。こちらは現役で稼働しています。
次に第1砲台跡。
次に旧海軍聴音所。大阪湾に侵入する船を見張っていたそうです。
友ヶ島要塞は陸軍の管轄でしたが、ここは海軍の施設でした。
ほぼ島を半周して、いよいよ第3砲台跡、要塞跡のハイライトです。
島の要塞跡では一番規模が大きく、各砲台が地下の通路でつながっています。
弾薬庫等もあり、ダンジョン感が満載です。一応照明はありますが、暗い場所も多いので懐中電灯は持ってる方がいいと思います。
朽ちたレンガと茂った草木、所々の水溜まりがまさにラピュタです。砲台の角から飛行兵が現れてきそうです。
ぐるっと歩いて約2時間、島ということもあって非日常感が満載でした。