福知山を出発して、山陰本線で豊岡や城崎温泉を通過して鳥取に向かいます。列車が浜坂止まりだったんですが、次の列車まで1時間半程の待ち時間が発生しました。この日も雨で、年末で店は閉まってるし駅前で時間をつぶせる場所も無さそうだし、城崎温泉まで戻りました。城崎温泉の駅前の温泉施設に無料の足湯があるのですが、こんなことなら、最初から城崎温泉で下車して時間をつぶしておけばよかったと悔やみました。城崎温泉には何度も来てるのですが、浜坂で下車したことが無かったので、つい色気を出したのが間違いでした。雨が降っていなければ、駅の周囲を歩いてみたりも楽しいのですが、かなりの雨だったので、歩き回るのはあきらめました。
そうこうしているうちに餘部に到着です。ちょっと晴れ間が出てきました。
2010年にコンクリートの橋に変わってから、ここで下車するのは初めてです。
1986年に回送列車が強風にあおられて鉄橋の上から転落、約40m下の水産加工場に直撃して6人が死亡、6人が重軽傷という大惨事が発生しました。風速25m以上になると列車の運行を停止してましたが、この事故後は風速20mで列車を停止する事に改められました。結果、年間300本程度の運休が発生していたようです。水産加工場跡には慰霊碑が立ち事故のあった12月28日には、毎年法要が行われているそうです。
現在、橋はコンクリート製のより安全な橋のなりましたが、以前の鉄橋はビジュアルが非常に美しい橋で、鉄道ファン以外でも写真を撮影に来る人も多く、一部を空の駅と名付けて保存しています。
以前の余部鉄橋です。
現在はコンクリートの橋になりました。
鉄橋の一部保存展示しています。
エレベーターがあって、橋の上に上がるとかつての軌道を歩くことができます。
冬の日本海らしく、荒れた海になっています。
景色は寒そうなんですが、実際は全然寒くなくて、時折雹混じりの雪が舞いますが、ここ数年では、全然雪の無い景色を見るのは初めてです。気温も高く、普通に街を歩くような服装で十分でした。
丁度、列車が通りかかったので写真を撮ってみました。
ここに滞在した1時間半程度の間に、けっこうな数の人が見に来てましたが、ほとんどが車で見に来て橋に上がって帰るって感じです。この日は大晦日だったのからなのか、列車もそれなりに人が乗っていました。
鉄橋の横に、道の駅が併設してあります。こちらで、余部鉄橋の歴史や構造等を展示しています。
丁度、昼になったので、道の駅の食堂で天丼を食べました。揚げたての天ぷらの乗った天丼、なかなか美味しかったです。
つづく