おっさんのお出かけ日記

普段はあまりお金は使わず、格安に一人旅をしています。たまに、子供と一緒。旅先で下手な写真を撮っています。

2016年1月 シルバーフェリーと太平洋フェリー(フェリー3連泊) その2

北海道の苫小牧~仙台~名古屋の太平洋フェリー、苫小牧~仙台を約15時間、仙台~名古屋を約22時間、通しで乗船すると約40時間の航路です。苫小牧~仙台はデイリー、名古屋~仙台は隔日の運航を3隻の船で行っています。国内の長距離フェリーは、夜に出港して朝に入港するワンナイトフェリーが多数ですが、この航路は国内有数の長距離フェリーで、同社の船が27年連続でフェリーオブザイヤーを受賞している、日本一豪華なフェリーと言っていいと思います。ここ数年、設備のいい新造船が次々とデビューしてる中、キングオブザフェリーのポジションを守り続けています。

苫小牧~仙台間専属で「きたかみ」、苫小牧~仙台~名古屋の通しの航路は、「いしかり」と「きそ」の3隻で運航しています。

苫小牧港19:00発、今夜の配船は「きそ」です。この船には、2011年の東日本大震災の時に災害復旧の仕事で、名古屋から仙台まで乗船しました。当時はまだ地震の混乱の影響が大きく、私は自家用車でしたが、船の車両甲板には、自衛隊の車輌や重機とトラックばかりだったのを覚えています。乗客も、自衛隊の隊員と重機のオペレーターや作業員が大半でした。あれから5年、船内は普段の姿に戻ったみたいです。

 

f:id:kanta1756:20190919213914j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919213940j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919214036j:plain

 

苫小牧港は、太平洋フェリーシルバーフェリー商船三井フェリーの3航路のターミナルになっている大きな港です。

 

f:id:kanta1756:20190919214157j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919214219j:plain

 

船はゆっくり、夜の海に出港します。

レセプションでカードキーを受け取り、今夜からの我が家へ。

 

f:id:kanta1756:20190919214706j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919214332j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919214459j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919214527j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919214557j:plain

 

今回は、1等インサイドのシングルユースです。年末年始、盆休み、GW期間以外は、ツインのシングルユースは追加料金がかかりません。ネットの早割で、苫小牧~名古屋間が、確か13000円程度だったと思います。以前、名古屋~仙台まで車で乗船した時も、1等インサイドで2万円ちょっとでした。

この部屋、窓はありませんが、トイレ、洗面台、シャワー、冷蔵庫、テレビ等のビジネスホテルとほぼ同じ設備が揃っています。普段、他のフェリーに乗船する時は2等寝台が多いですが、太平洋フェリーの時は、この部屋です。部屋にじっとしてることはないし、大浴場に行くからシャワーも使わないし、別に個室でなくてもかまわないんですが… 

この船も、2等の大部屋からスイートルームまで予算や好みに合わせて部屋や席を選ぶことができます。最近流行りの犬と一緒に泊まれる部屋もあります。

色々と割引チケットを販売してるので、ちょっといい個室でも、意外と安く移動できます。

 

f:id:kanta1756:20190919224733j:plain

 

f:id:kanta1756:20190919224809j:plain

 

この船には、非常に美味しくて品数の多いバイキングのレストランや、軽食が食べれるカフェもありますが、北海道は美味しい駅弁が多くあり、今夜は札幌駅で買った駅弁で一人居酒屋です。 

 

www.ekiben-sapporo.net

 

この船のレストランは、焼き立てのステーキと握り寿司がメインのバイキングです。料理の品ぞろえも良く、満足できることは請負います。バイキングはちょっとという人には、カフェでカレーやパスタ等の軽食もいいかもです。

最近のフェリーのレストランは、寄港地の郷土料理を出したり料理に力を入れています。美味しいレストランのある船が増えました。船内でも、食べる楽しみを満たしてくれます。

レストランの食事もいいのですが、駅弁や地元のスーパーで買った総菜等をつまみながら、パブリックスペースの窓際の席に座って、だらだらと飲んでるのもまたいい感じです。私は、お酒を飲むとあまり食べなくなるので、朝食はレストランでがっつり食べますが、夜は、酒とつまみでぼちぼち飲んでるっ感じの時がよくあります。

船旅のいいところは、他の交通機関に比べて、自分なりの過ごし方で移動を楽しめることだと思います。外の空気が吸えるので、デッキに出て潮風に吹かれている時の解放感もなんとも言えません。

次の朝からは、ずっとレストランやカフェで食事をしてるのですが、写真が全然ありません。下船するまで、常にほろ酔いだったので、行動に抜けが多いです。

 

f:id:kanta1756:20190919231632j:plain

 

フェリーの楽しみの一つ、大浴場です。太平洋フェリーの船は、入港30分前までならいつでも入れるので、時間を 気にする必要がありません。シャンプーやボディソープもあるのでタオルだけ持って行けばいいです。

 

f:id:kanta1756:20190920190303j:plain

 

一杯飲んで、風呂に入った後は、この船の目玉、ラウンジショーがあります。

夜8時頃から約1時間、プロの演奏者によるライブ演奏、ジャンルは、その時の出演者によって変わりますが、ちょっとしたライブハウスのような設備で、本格的なライブが楽しめます。この日は、ピアノの弾き語りでした。

最近、週末を中心に、軽音楽等のライブのイベントをやってる航路が増えましたが、元祖はこの航路だと思います。現在、苫小牧~仙台の「きたかみ」は、新造船の就航時にラウンジショーが無くなりましたが、苫小牧~名古屋の「いしかり」「きそ」は、毎晩ラウンジショーをやっています。

ラウンジは、ライブをやっていない時はシアタールームになっています。

 音楽を楽しんで、あとは幸せに酔っぱらって寝てしまいました。

 

f:id:kanta1756:20190920190428j:plain

 

朝起きて、朝食を食べると、もうやることがありません。

太平洋フェリーwi-fiが有料です。陸に近い時は普通にスマホが繋がるんですが、沖合では圏外になります。部屋の中では全く電波はとどかず、wi-fiも圏外になってしまうので、オンラインゲームもできないので、スマホは置いといてデッキを散歩したり、プロムナードで文庫本を読んだりして過ごします。スマホが役に立たないので部屋に置いたままなので、写真が少ないです。

 

f:id:kanta1756:20190920190744j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920190815j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920190907j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920190939j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920191008j:plain

 

2日目は、終日船の中です。朝10時に仙台港に到着します。乗客の多くはここで下船して、代わりに乗船する人は少ないので、船内はちょっとがらがらになりました。この航路のメインはやはり、苫小牧~仙台のようです。

12時50分の出港まで、一時下船ができます。下船しても3時間程度なので、港の近くのイオンモールに行って帰って来る程度しかできません。

 2011年に、仙台港に入港した時は、港のそこら中が瓦礫の山で、岸壁の上に大きな貨物船が乗り上げたまま解体工事をやっていたり、悲惨な状況でした。破壊された街をまともに見るのは、神戸の震災以来でした。破壊された街に仕事に来るのも神戸の震災以来でした。

津波が破壊した港を応急処置して何とか使ってるという感じでしたが、時が過ぎてきれいになった港を見ると、何となく嬉しくなります。被災された方々が、今も大変で、これからも大変だとはわかっていますが、少し落ち着いた港の様子を見てると、ちょっと安心してしまいます。

港に停泊中は、電波が繋がるので、ネットのニュースを見たりして過ごします。

この一日は、飲んで食べて、風呂に入って、寝ての繰り返しです。陸上だと出かけたりとか、それなりにやることもありますが、海の上では何もできません。まったく何もしない一日を過ごすことになります。

 

f:id:kanta1756:20190920191230j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920191423j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920191354j:plain

午後のティータイムにも軽い演奏を聞かせてくれます。

 

f:id:kanta1756:20190920191645j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920191732j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192630j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192702j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192737j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192806j:plain

 

仙台を出港してしばらくすると、福島第一原発の沖を通過します。震災後のしばらくは、遠目にも悲惨な状態がわかりましたが、廃炉、解体の作業は着々と進んでいるようです。

 

f:id:kanta1756:20190920192334j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192419j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192507j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192540j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192905j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920193357j:plain

 

f:id:kanta1756:20190920192929j:plain

 

何もしてないわりには退屈することもなく、夜になってしましました。

2日目のラウンジショーは、1日目とは曲目を変えて、通しで乗船してる乗客に配慮してくれます。

 

f:id:kanta1756:20190920193031j:plain

 

2011年、災害復旧の仕事から帰る時もこの船でした。12月25日、クリスマスの夜をラウンジのライブを聴いて過ごしていました。乗客の大半は、私と同じ、復旧作業から帰る連中のようです。皆、疲れ切った表情でクリスマスソングを聞き入っていました。そんなことを思い出しながら、明日の朝で、この旅も終わってしまうのかと、少し寂しい気持ちになりました。

 

f:id:kanta1756:20190920193139j:plain

 

朝起きて、やはり何もせずに過ごしていたら、名古屋港が近くなってきました。

旅も終わりです。

 

www.taiheiyo-ferry.co.jp

              おわり