GWの最中に、和歌山の友が島に行ってみようと思って、JR神戸線、大阪地下鉄、南海電車を乗り継いで加太にやってきました。早朝に家を出て友が島行きの渡し船の乗り場に到着したのが、朝9時過ぎだったんですが、乗船が2時間半待ちになってました。帰りのことを考えると、島の滞在が1~2時間程度になってしまうので、あきらめることにしました。
前年は夏休み期間に行って同じ状況になりました。なかなか、島に渡ることができません。やはり、友が島は大人気です。以前は釣りか夏にキャンプに行く程度しかお客さんがいなくて、友が島観光の主体だった南海電鉄が撤退したり、あまり人の来ない観光地だったんですが、現在は、行楽シーズンや週末は、島に渡るのが困難なほどの賑わいです。廃墟ブーム、恐るべし。
というわけで、近くの淡嶋神社に行ってみました。人形供養の神社として有名ですが、安産や子授け等、女性のための神社としても有名です。
少し前に大阪のUSJで、ここから貸し出しされた人形をホラーの扱いの展示で話題になってましたが、この神社の境内に並んでる人形達を眺めてる限りでは、ホラーとはちょっと違うような気はします。もし、深夜に一人で境内を歩くような事にでもなったら、ちょっと不気味かも知れませんが。
あらゆるジャンルの人形があって、神社の境内というより博物館のような雰囲気で、なかなか壮観な眺めです。
淡嶋神社を後にして、長閑な加太の街を駅まで歩いてみました。神社の参道に、けっこう美味しい海産物の食堂もあるのですが、まだ時間が早いので、食堂には寄らずに、今からどうしたものかとぶらぶら歩いてみました。
家に帰るには少し早いので、和歌山に行き、和歌山電鉄に乗ってみることにしました。
2006年、南海電鉄から岡山電気軌道が経営を引き継ぎ子会社化した路線で、何とか廃線の危機を乗り越えたローカル私鉄です。沿線には伊太祈曽神社をはじめ、大きな神社が三つあります。赤字のローカル線を何とか盛り上げるべく登場したのが、終点の貴志駅の駅長に就任した先代のたま駅長です。あっという間に有名になって、和歌山電鉄の名を全国に広めました。たま駅長が亡くなった後は、貴志駅に二タマ駅長、伊太祈曽駅によんたま駅長が就任しています。それぞれ、1日6時間、週休2日で、ブラックな労働条件ではないみたいです。
和歌山から終点の貴志まで、フリーきっぷを買うと、往復するだけで元が取れて、曜日にもよりますが、二タマ、よんたまの両駅長に、ちょっとお得に会いに行くことができます。
和歌山電鉄貴志川線には、いちご電車、おもちゃ電車、たま電車、うめ星電車の4編成のイベント列車が走っています。それぞれ、内外装共に特色のある列車になっているので、乗り比べてみるのも面白いかもです。JR九州の特急やななつ星等のデザインで知られている水戸岡鋭治さんのデザインです。内装に木材を多用してあって、いい雰囲気の列車になってます。