愛媛県の新居浜でやっていた仕事が終わったので、家に帰ろうと荷物をまとめていたら、まだ、昼の2時過ぎだったので、もうここに来ることも無いだろうし、長時間の運転も面倒で、フェリーに乗って帰ることにしました。
新居浜港16時20分発、神戸六甲アイランド港行きの船です。オレンジホープ。
この船は、一般の徒歩乗船客は非常に使いにくいダイヤになっていて、新居浜港の出港が16時20分、神戸港に入港が23時40分、出港が1時20分、新居浜港に入港が8時20分。一見、使いやすそうな気もするのですが、新居浜港にしても、神戸港にしても、そこに向かう、または、そこから先の交通機関がありません。特に神戸港は入港時刻も遅く、最寄駅まで歩いても、そこから先に移動する交通機関がありません。乗船する際は、車かバイク、自転車がないと、かなりきつい状況になります。
神戸発が日、月曜日が運休、新居浜発が土、日曜日に運休、お盆、年末年始、GWも運休と、貨物輸送に特化した航路と言っていいと思います。
16時20分発なので、昼の長い季節は、昼間の瀬戸内海を眺めることができます。
車両甲板には、主にトレーラーのシャーシ(荷台の部分)が並んでいて、運転手の居ない無人航送がほとんどです。この日の乗客は、トラックのドライバーが5人と乗用車の私の合計6人です。
エントランスとテレビの置いてあるリラックスルーム、食堂、風呂と、小じんまりしてるけど、パブリックスペースも一通りは揃ってます。
短時間ですが、食堂も営業していて、食事もできます。トラックドライバーが主なお客だからか、がっつり系のメニューが並んでます。この日はちゃんぽんにしてみました。愛媛の八幡浜と大分の臼杵間のフェリーで、船内で食べれる名物のフェリーちゃんぽんと同じ味でした。美味しいです。
この船の食堂、現在は営業休止してるみたいで、弁当の販売だけになってるらしいです。
乗客が少ないので、ゆっくり風呂に入れます。
船室は、こんな感じ。2等寝台ですが個室です。一般的なフェリーのトラックドライバー向けのドライバーズルームと同じ作りです。
昼間の瀬戸内海は、景色が変化してゆくので退屈しません。少しずつ、日が西に傾いていきます。
瀬戸大橋の下を通過します。もう少し季節が進めば、夕暮れ時の瀬戸大橋の景色が楽しめます。
日も暮れて、明石大橋の夜景が見えたら、あと少し。
夜の神戸港に入港です。車を走らせて高速道路で帰ったら3時間程度、フェリーだと7時間程かかりますが、ゆったりと流れる景色と時間。ちょっと贅沢をしたような気がしました。