2022年5月鳥取県の旧国鉄倉吉線の廃線跡に行ってみました。
かつて、現在のJR倉吉駅から関金の山守駅までの約20kmの区間を結んでいました。
1912年に倉吉軽便鉄道として開業し1958年に山守駅までの全線が開業、倉吉から山守まで9駅の路線でした。1985年に廃止になっています。
関金にある泰久寺駅跡から山守トンネル入口付近までがレールやホーム跡が残り、廃線跡の散策が近年、人気になっています。
関金温泉の街外れにこの廃線跡があります。
車が無いと行きにくい場所ですが、廃線跡の入口付近に駐車場があります。
白壁の土蔵の横をかつては列車が走っていました。
長閑な田園風景の中に廃線跡はあります。
線路が残る区間には、鉄道が稼働していた頃の雰囲気が色濃く残っています。
泰久寺跡の案内板から、かつての雰囲気が残る線路跡を歩く区間になります。
これから先の線路跡が自然に埋もれていってます。
泰久寺駅のホーム跡。美しく朽ちています。
廃線跡の徐々に自然に埋もれていく風情がたまりません。ホームで待っていたら、景色と同じように朽ちた列車がやってきそうです。
朽ちていく線路と竹林のコントラストが、まるで絵画のように美しいです。
この日は、晴れたり曇ったり小雨が降ったりと、目まぐるしく変わる天気でしたが、日差しがあると竹林からの木漏れ日が、情感豊かな景色を紡ぎます。
竹林を抜けて雑木林になると、トンネルの入口が現れて、この美しい廃線跡の終点です。
トンネルにはバリケードが設置してあって中に入る事はできませんが、廃線跡のハイキングツアーに参加すれば、トンネルの中を歩くことができるそうです。
来た道を戻ることにします。
泰久寺駅跡に着いたら、廃線跡の短い旅が終わります。
線路がそのままなので、列車が走っていた時の雰囲気を色濃く残した廃線跡でした。
竹林の区間は、絵画か水墨画のような美しさです。雪の季節には、また違う景色なのでしょうね。
この区間とは別に倉吉線記念館もあるので、訪れるのもいいかも知れません。